月形半平太??

何故だかわかりませんが近頃、「月形半平太」(つきがたはんぺいた)に縁があるようで。「月様、雨が…」「春雨じゃ、濡れてまいろう」という名文句で(ある世代には?)知られている月形半平太です。 実は、この月形半平太なる人物は実在の人物ではありませ…

1冊の本に

「ブログ出版局」というサイトで、この「龍馬を語ろう〜維新雑記」を「こーひいぶれいく 維新雑記」という1冊の本にしました。書き溜めた2年分の記事を読み返しているとその1つ1つに思い出があり、感慨深いものがあります。 これも今まで自分を支えてくださ…

JIN-仁-のいる風景

「JIN−仁−」 最終章 後編。例の「偏頭痛」に襲われ、またも倒れ込む仁。 病魔は仁の身体を次第に蝕んでいきます。咲と野風は仁に残された「時間」を強く意識し、仁の身をひたすら案じるばかりでした。恭太郎は勝海舟からフランス留学を進められますが、恭…

JIN-仁-のいる風景

「JIN−仁−」 最終章 前編。東 修介の放った剣に崩れ落ちる龍馬。 東自身は龍馬に殺された兄の仇を討つために龍馬を斬った、というのですが・・・。 東修介と恭太郎はこの時に逃亡。龍馬は、東に「ワシを護るために斬ったのじゃろう」と呟き昏睡状態に陥り…

JIN-仁-のいる風景

「JIN−仁−」 最終章 前編。東 修介の放った剣に崩れ落ちる龍馬。 東自身は龍馬に殺された兄の仇を討つために龍馬を斬った、というのですが・・・。 東修介と恭太郎はこの時に逃亡。 龍馬は、東に「ワシを護るために斬ったのじゃろう」と呟き昏睡状態に陥…

JIN-仁-のいる風景

龍馬が「殺害」される運命を仁は咲に告げようとしますが、またしても「偏頭痛」に倒れる仁。 一方、恭太郎は(咲と栄を人質に)なんとしても龍馬を「仕留める」ようにとの上司の命を受けます。咲は仁の様子を汲み取り、龍馬が11月15日に「暗殺」される運…

JIN-仁-のいる風景

龍馬が「殺害」される運命を仁は咲に告げようとしますが、またしても「偏頭痛」に倒れる仁。 一方、恭太郎は(咲と栄を人質に)なんとしても龍馬を「仕留める」ようにとの上司の命を受けます。咲は仁の様子を汲み取り、龍馬が11月15日に「暗殺」される運…

JIN-仁-のいる風景

慶応3(1867)年5月、京都では第15代将軍・徳川慶喜を中心に「国是」(日本の方針)を決定する会議が開かれました。この京都会議に集められたのは薩摩「国父」(当主の父)島津久光・越前老公(前当主)/松平春嶽・伊予宇和島老公/伊達宗城・そして土佐老…

JIN-仁-のいる風景

慶応3(1867)年5月、京都では第15代将軍・徳川慶喜を中心に「国是」(日本の方針)を決定する会議が開かれました。この京都会議に集められたのは薩摩「国父」(当主の父)島津久光・越前老公(前当主)/松平春嶽・伊予宇和島老公/伊達宗城・そして土佐老…

書評 『西郷隆盛と幕末維新の政局』

西郷隆盛という名は誰もが一度は必ず耳にしたことがあろう。そして、その西郷のイメージは「懐の深い」よく肥えた「西郷どん」といったところか。 しかしその西郷イメージとは裏腹に彼の生涯には常に「謎」がつきまとう。その「謎」は西郷の身体のように大き…

書評 『西郷隆盛と幕末維新の政局』

西郷隆盛という名は誰もが一度は必ず耳にしたことがあろう。 そして、その西郷のイメージは「懐の深い」よく肥えた「西郷どん」といったところか。 しかしその西郷イメージとは裏腹に彼の生涯には常に「謎」がつきまとう。その「謎」は西郷の身体のように大…

JIN-仁-のいる風景

龍馬との距離を感じたまま長崎から江戸に戻った仁。時代は刻々と動いていました。慶応2(1866)年12月5日、一橋慶喜が徳川第15代将軍に就任します。その20日後の慶応2年12月25日、孝明天皇が崩御。 そのような世情の中、恭太郎は老中板倉勝静(いたくらかつ…

JIN-仁-のいる風景

龍馬との距離を感じたまま長崎から江戸に戻った仁。時代は刻々と動いていました。慶応2(1866)年12月5日、一橋慶喜が徳川第15代将軍に就任します。その20日後の慶応2年12月25日、孝明天皇が崩御。 そのような世情の中、恭太郎は老中板倉勝静(いたくらかつ…

JIN-仁-のいる風景

徳川「公儀」と長州との間で戦端が開かれた慶応2(1866)年6月、世情の不安定さから武蔵国を中心とした「武州世直し一揆」が起こりました。そのような世情不安の中、仁は長崎の「精得館」(せいとくかん)で講義を行なっていました。「精得館」は公儀の医療…

JIN-仁-のいる風景

徳川「公儀」と長州との間で戦端が開かれた慶応2(1866)年6月、世情の不安定さから武蔵国を中心とした「武州世直し一揆」が起こりました。そのような世情不安の中、仁は長崎の「精得館」(せいとくかん)で講義を行なっていました。「精得館」は公儀の医療…

JIN-仁-のいる風景

お初ちゃんの手術中に突然消えた仁。仁は夢とも現実ともつかない光景を眼にします。数分間の現象でしたが、この現象のせいでお初ちゃんは命を落としてしまいます。同時刻、龍馬は「寺田屋」で京都所司代配下に襲われますが難を逃れます。どうやら「歴史」は…

JIN-仁-のいる風景

お初ちゃんの手術中に突然消えた仁。仁は夢とも現実ともつかない光景を眼にします。数分間の現象でしたが、この現象のせいでお初ちゃんは命を落としてしまいます。同時刻、龍馬は「寺田屋」で京都所司代配下に襲われますが難を逃れます。どうやら「歴史」は…

JIN-仁-のいる風景

慶応元(1865)年、神戸海軍操練所閉鎖後、龍馬は薩摩へ向かい西郷 吉之助・小松帯刀らの家に世話になっていたようです。また、龍馬は小松の尽力により長崎の亀山に「社中」を設立しています。 この間、龍馬は長州にも出入りし、薩長の「和解」を画策。明け…

JIN-仁-のいる風景

慶応元(1865)年、神戸海軍操練所閉鎖後、龍馬は薩摩へ向かい西郷 吉之助・小松帯刀らの家に世話になっていたようです。また、龍馬は小松の尽力により長崎の亀山に「社中」を設立しています。 この間、龍馬は長州にも出入りし、薩長の「和解」を画策。明け…

JIN-仁-のいる風景

「和宮毒殺疑惑」で「小伝馬町牢屋敷」に収容された仁。(おそらく仁が収容された場所は牢の中でも僧侶・山伏・医師などが収容される「揚屋<あがりや>という区域であったと思われます)。 牢屋敷には「牢名主」を筆頭に「牢内役人」という独自の仕組みがあ…

JIN-仁-のいる風景

「和宮毒殺疑惑」で「小伝馬町牢屋敷」に収容された仁。(おそらく仁が収容された場所は牢の中でも僧侶・山伏・医師などが収容される「揚屋<あがりや>という区域であったと思われます)。 牢屋敷には「牢名主」を筆頭に「牢内役人」という独自の仕組みがあ…

JIN-仁-のいる風景

脚気(ビタミンB1不足により起こるむくみ、または心不全)の特効薬である「安道名津」を医学所頭取・松本良順(まつもと りょうじゅん)の依頼により、皇女・和宮(かずのみや)に献上することになった仁。 しかしこの話には、奥医師である多紀 元琰(たき …

JIN-仁-のいる風景

脚気(ビタミンB1不足により起こるむくみ、または心不全)の特効薬である「安道名津」を医学所頭取・松本良順(まつもと りょうじゅん)の依頼により、皇女・和宮(かずのみや)に献上することになった仁。 しかしこの話には、奥医師である多紀 元琰(たき …

JIN-仁-のいる風景

現代の脳外科医が幕末にタイムスリップしてしまったら―そのようなIFの世界を描いた作品が「JIN-仁-」です。前作では思いもかけず「江戸」へやってきてしまった南方 仁の葛藤、橘家との暖かい交流・坂本龍馬・勝海舟・新門辰五郎・緒方洪庵らとの時を越えた…

JIN-仁-のいる風景

現代の脳外科医が幕末にタイムスリップしてしまったら―そのようなIFの世界を描いた作品が「JIN-仁-」です。前作では思いもかけず「江戸」へやってきてしまった南方 仁の葛藤、橘家との暖かい交流・坂本龍馬・勝海舟・新門辰五郎・緒方洪庵らとの時を越えた…

 第73回 人物編 高杉晋作

大河ドラマ「龍馬伝」で坂本龍馬と同様、(いやそれ以上に?)人気急上昇中の高杉晋作。晋作のエピソードやその生涯は伝説化された部分も含め、魅力に溢れたものといえるでしょう。 高杉晋作は天保10(1839)年8月20日、長州毛利家家臣・高杉 小忠太(たかす…

 第73回 人物編 高杉晋作

大河ドラマ「龍馬伝」で坂本龍馬と同様、(いやそれ以上に?)人気急上昇中の高杉晋作。晋作のエピソードやその生涯は伝説化された部分も含め、魅力に溢れたものといえるでしょう。 高杉晋作は天保10(1839)年8月20日、長州毛利家家臣・高杉 小忠太(たかす…

 第72回 講演 山本一力先生講演<幕末の土佐>を聴いて

11月7日、『あかね空』で有名な直木賞作家・山本一力先生の「幕末の土佐」と題したお話を伺った。江戸時代の初期(1606年頃)から日本では捕鯨が盛んであった。当時は小船で鯨に真っ向から向かっていき、一人の乗組員が鯨に飛び乗りエイヤと銛をつき刺す…

 第72回 講演 山本一力先生講演<幕末の土佐>を聴いて

11月7日、『あかね空』で有名な直木賞作家・山本一力先生の「幕末の土佐」と題したお話を伺った。江戸時代の初期(1606年頃)から日本では捕鯨が盛んであった。当時は小船で鯨に真っ向から向かっていき、一人の乗組員が鯨に飛び乗りエイヤと銛をつき刺す…

<龍馬を語ろう> 第71回 つれづれなるままに〜 龍馬伝第48話(最終話)・感想

「龍馬伝」第48話(最終話)。「龍の魂」。お話の時期は慶応3(1867)年10〜11月15日。龍馬33歳。48回続いた「龍馬伝」もいよいよ最終回! 慶応3年10月13日、龍馬は京都「近江屋」(井口新助宅)で「大政奉還」の一報を受け取ります(10月15日、大政奉還上奏…