2016-01-01から1年間の記事一覧
幕末期の日本は日米和親条約と日米修好通商条約の2つの条約を締結したことによって、「西欧」へと投げ出された。 和親条約の第11条の規定によりタウンゼンド・ハリスがアメリカ総領事として下田に着任したのは安政3(1856)年7月21日のことであった。 佐野 …
今回は番外編として第14代将軍・徳川家茂について述べたい。幕末期の将軍というと、徳川慶喜の名を思い浮かべることが多いかもしれない。しかし慶喜が「征夷大将軍」であったのは慶応2(1866)年12月から慶応3(1867)年10月のわずか1年弱というごく短い期…
「あさが来た」が最終回を迎えました。そこで「あさ」こと、広岡浅子の経歴を振り返りたいと思います。浅子は京都油小路出水の小石川三井家6代当主である三井高益の4女として嘉永2(1849)年に生まれました(西園寺公望が同年の生まれです)。三井高益が50歳…
「大奥」は、江戸城内の公的空間である「表」や将軍の居住・執務空間である「奥」に対して将軍やその家族が住む私的空間である。今や見る影もないが、誰もが一度はその言葉を耳にしたことがあろう。近年はドラマや小説などで、絢爛豪華なイメージとともによ…
「あさが来た」を観た。明治20(1887)年頃だろうか。「銀行の神様」こと渋沢栄一が登場。渋沢は天保11(1840)年生まれなので数え年で五代より6歳年下である(!)渋沢は、2月13日、武蔵野国榛沢郡血洗島村(現在の埼玉県藤沢市)の養蚕や製藍を営む家に生…
ドラマ「あさが来た」で主人公・白岡あさの人生に強い影響を与えた五代友厚が亡くなりました。いうまでもなく、この五代は幕末明治を生きた実在の人物です。個人的には五代とあさの最期の交流や想いを丁寧に描いたとても感動的な回であったと思います。「五…