2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

書評 松尾正人著『木戸孝允』

木戸孝允をテーマにした本はそう多くはない。そんな中、本書は成立したての維新政権と明治という社会と木戸孝允の関係をを事細かに史料(資料)を追いながら記述している。明治初期の政治・外交史、そして木戸孝允の研究をしたい人にはうってつけの本。この著…

書評 久住真也著『幕末の将軍』

徳川第14代将軍・家茂を史料を丹念に読み解き、その実像を明らかにしようとした本書。 徳川家茂というと幕末史を勉強したいという人には避けて通れない人物である。 有名であるのに、家茂の研究書は少ない・・・。そのような現状に一石を投じている。 8代将…

書評 家近良樹著『孝明天皇と「一会桑」―幕末・維新の新視点 』

学に入学直後に生協でふと、手にした本書。本当に自分の「幕末維新観」を180度覆してくれた1冊。 現在の幕末維新研究では「常識」とされている「一会桑」の視点を取り入れ、幕末の京都情勢を改めて分析している。内容の面白さに加えて、著者の文章もとて…