<龍馬を語ろう> 第19回 つれづれなるままに〜 龍馬伝第8話・感想

龍馬伝」第8話。あい変らずフィクションを織り交ぜつつ。

話の時期は、安政3(1856)年ごろか、と思われます。(龍馬・22歳/弥太郎・23歳。)

今回は岩崎弥太郎が主役のような回でした。書けることが少ないのですが、少しだけ。

弥太郎の父・弥次郎が酒の席で、庄屋の島田便右衛門を殴って問題を起こしたことが今回のお話の発端です。弥次郎が島田を殴った原因には村の用水問題や米の取り扱いをめぐる不正など、様々な要素が考えられるようです。これに加え、弥次郎と折の会わない親戚の鐵(せい)吾や寅之助が庄屋側についたことも弥次郎の立場を悪くしたようです。


この知らせを聞いた弥太郎は急いで土佐へ戻り、この件の不満を役所の扉へ書き付けます。
これが弥太郎の投獄理由になります。翌安政4(1857)年1月20日まで、弥太郎は獄に繋がれることになります。


もっとも役所も全くこの件にとりあわなかったわけではなく後になって島田便右衛門を免職しているようです。


喧嘩両成敗といったところでしょうか。

龍馬はこの年の8月19日に江戸に旅立ちます。したがって岩崎家の「事件」に龍馬が関わったというのはフィクションです。

平井収二郎が妹の加尾に「龍馬と我々は考え方が違う」と突き放すようなシーンがありましたがどうでしょうか?

多少の違いはあれど、これから土佐勤王党のメンバーとなっていくのだから、ここで突き放すのは少し?です。

この時期は史料がそんなに多くはないのでエピソードの盛り込みどころかもしれません。

次回は龍馬2度目の江戸留学!でしょうか?