<龍馬を語ろう> 第2回

「幕末」と一口にいいますが、坂本龍馬が生きた「幕末」という時代はどのようなものであったのでしょうか?
少し遠回りになるかもしれませんが、そのことについて書いてみたいと思います。
ごく大雑把な「見取り図」を示しておくことは無駄ではないでしょう。

ペリーが浦賀に来航したことから、「幕末の動乱」が始まります。いわゆる「黒船」です。
大砲を備えた蒸気船が当時の人々には巨大な鉄の塊に見えたのでしょう。 ペリーはこの黒船で日本にやって来て、幕府と「開国」、翌年には「通商」の条約を結びます。「日米和親条約」と「日米修好通商条約」です。アメリカと条約を締結したことはその当時の日本人の「危機意識」をあおったようです。日本が外国に飲み込まれてしまうという意識でした。坂本龍馬もそんな一人でした。龍馬は、黒船を江戸で間近で目撃しました。その際の衝撃を、家族への手紙に「万が一アメリカと戦争が起きた時には異国人の首を手土産に持って帰る」という意味の事を書き残しています。

龍馬の黒船に衝撃を受けた普通の青年だったのです。

<追記>

龍馬伝に妄想(おも)う》



2010年大河ドラマ龍馬伝」ついに・・・という興奮と、さあどうなるのだろうという期待で胸がいっぱいになる中、時代考証の山村竜也さんのお話を伺った。



1968年の大河ドラマ竜馬がゆく」の時、まだ僕は影も形もない・・・。



いやがおうでも期待が高まる。福山雅治坂本龍馬―どことなーくcoolに仕上がるのかな、という気がする。龍馬の手紙を読んだ(僕の勝手な)龍馬イメージは静けさの中に熱い闘士をひそかに秘めている、という感じだ。さてどんなふうになるか??



広末涼子の平井加尾、これもいい!! (広末涼子を気に入っているというのもあるけれど)加尾を通して山内家と三条家の関係が描かれるかもしれないと期待。



大泉洋近藤長次郎―ひょひょうとした大泉がどのように長次郎を演じるか?亀山社中内の葛藤、下士の悲劇・さらには岩崎弥太郎との関係も描かれるか?



さらに龍馬といえば薩長盟約。薩長盟約といえば小松・西郷・木戸―彼らの描写も見逃せない。



幕末〜明治維新の研究は常に進化している。そんな研究成果も入れ込んだ、「史実に近い」龍馬―そんな龍馬が映像で見てみたい。



あれやこれやいうか、ふうむと納得するか、それはまだわからないが、日曜夜8時はTVに釘付けになるだろう。山村先生の手堅い時代考証と「龍馬伝」に期待!!