第17回 つれづれなるままに〜 龍馬伝6話・感想

龍馬伝」第6話。ストーリーが盛り上がりをみせてきました。話の時間軸は(おそらく)ペリー再来航直後―1854(嘉永7年)から同(安政元年改元=11月27日)、6月頃。土佐へ帰国途中までのお話だと思います。
さな子さんが傷ついた龍馬を築地の土佐・中屋敷に訪ねてきますが、上級家臣が使用していた屋敷に龍馬と広之丞が同居していたのか謎です。

龍馬が桂小五郎吉田松陰の密航計画を止めにゆく、これは完全なるフィクションです。松陰はペリー来航に衝撃をうけ、密航してアメリカを見聞しようともペリーを暗殺しようと考えたとも言われています。結局この「密航」は失敗に終わります。その後松陰は萩へ送り返され、しばらくの蟄居のあと、1857年、松下村塾を経営。久坂玄瑞高杉晋作伊藤博文らと政治論を究めました。1858年、老中・間部詮勝(まなべあきかつ)暗殺のかどで、安政の大獄に連坐し処刑されました。吉田松陰、享年30歳。
武市半平太(瑞山)と吉田東洋の関係は葛藤のなかに、一触触発の緊張感がありましたが、すこし接触がはやいようにおもいました。半平太が土佐勤王党を結成した頃に本格的対立がでてくるのではないでしょうか。半平太と東洋のことはいずれ書こうと思います。

志士たちの運命が少しずつ動き出したそんな気がしました。